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2008/03/05 日記<ホンダ・N360>
ホンダ・N360
ホンダ・N360は、本田技研工業(ホンダ)が1967年から1972年まで製造した軽自動車である。二輪駆動|前輪駆動方式を採用して広い車室スペースを確保すると共に、この時代としては異例の高出力エンジンを搭載し、当時の軽自動車業界における「馬力競争」の火付け役ともなった。その廉価さと高性能によって当時のベストセラーとなった。フロントマスクがどことなく犬の顔を連想させることから、一部では「Nコロ」の愛称を持つ。概要
1967年3月から市販が開始された。ホンダはそれ以前にスポーツカーのホンダ・S800|Sシリーズや商用車は送り出していたが台数は限られたものであり、N360はホンダ初の本格的な量産型乗用車と言える。「N360」の「N」は、一説には「乗り物」(norimono)の略とされ、ホンダ社長の本田宗一郎がミニマム・トランスポーテーションとしての普及を目した事によるネーミングと言われている。内外装
2ドアの2ボックススタイルは、小径タイヤを四隅に追いやって極力車室スペースを稼ぎ出そうとした設計であり、当時の軽乗用車としては極めて広い車室を備えていた。前輪駆動共々、先行して開発されていたイギリスのMiniの影響が指摘されている。独立したトランクを備えているのも共通している。本田宗一郎は当初のリアデザインが気に入らず、金型を取り終わったクレイモデルに鉋|カンナで削りを入れたという逸話が残っている。ダッシュボード (自動車)|ダッシュボードをはじめ内外装は簡素で、スピードメーター周りは自動車というよりテスターのインジケーターを思わせる単純デザインだった。ドライブトレーン
空冷エンジンをフロントに横置きエンジン|横置きして前輪を駆動する。既に前輪駆動車用の等速ジョイントが実用水準に達した時期であり、時宜を得た手法であった。エンジンは4ストローク機関|4ストローク強制空冷直列2気筒チェーン駆動SOHCで、オートバイ用の450ccエンジンをベースに開発された。ボア×ストロークは62.5×57.8mmのオーバースクエアで354cc、最高出力は実に31PS/8,500rpmという、当時としては凄まじい高出力・高回転エンジンであった。この時代、軽自動車のエンジンは2ストローク機関|2ストロークが主流で、出力も20PS台前半がせいぜいであったことから、4ストロークで31PSを発生するN360のパワーは、もはや常軌を逸した水準であった。最高速度は115km/hを公称し、これも当時の軽自動車として最高レベルであった。エンジンと直列配置された4段変速機もバイク的で、コンスタントメッシュのドグミッション式、しかもダッシュボード下からロッドを介してシフトレバーの配置|シフトレバーにつながっているという、いささか荒っぽい設計であった。もっとも若いユーザーからは、かえってスポーティであるとして歓迎する向きもあったようである。空冷エンジンの冷却による廃熱を利用したヒーター