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2008/05/11 日記<スバル・サンバー>
スバル・サンバー
サンバー (Sambar) は、富士重工業の生産する軽自動車のうち、軽トラックとその派生形バン・ワゴン車のペットネームである。「サンバー」のネーミングは、インド産の鹿に由来する。概要
爾来モデルチェンジを繰り返しつつも、現行モデルに至るまで、リアエンド床下にエンジンを横置きエンジン|横置き(ジアコーザ式)に搭載した「リアエンジン」レイアウトと、四輪独立懸架を貫いている。積空差の大きい軽トラックにとっては、荷台の床下にあるエンジンは格好のバラスト役を果たすことから、空車時でも十全なトラクションが確保され、安定した走行、登坂能力を得ている。また一貫してキャブオーバースタイルを用い(現行の車種ではサンバーとダイハツのハイゼットのみ)、セミキャブオーバー方式の軽トラックおよび軽ライトバンが増加する中で、荷台長(軽ライトバンは荷室長)の大きさを長所としている。* サンバーは軽自動車専門の運送業者である「赤帽」で標準車として広く用いられているが、赤帽車で使用されているエンジンは、常に高負荷で長距離を走る為、耐久性を向上させた部品が組み込まれており、通常のメンテナンスで20万kmまで、オーバーホール不要で使用できる。なお、赤帽車のエンジンは、ヘッドカバーに赤の結晶塗装|チヂミ塗装が施され、見た目も「赤帽」となっており、一般のエンジンとは区別されている。ただし出力等のスペックに関しては、一般のエンジンと同様である。その他、赤帽車オリジナルの装備もいくつか設定されている(助手席側の複合曲面ミラーなど、赤帽サンバー専用の装備が一般モデルにフィードバックされることもある)。
かつては、農業協同組合|農協系の専売仕様車として「農業協同組合|JAサンバー」(「営農サンバー」)が販売されていたが、現在は農協が実質的に車両販売から撤退しており、装備がJAサンバーに準じたものが一般で販売されている。
日本では数少ないスーパーチャージャー装備モデルも設定され、これは58PSを発生する。高速道路での走行も多い赤帽便用などに重用されている。スーパーチャージャーモデルは、軽トラックにしては大きな動力性能に加え、四輪独立懸架サスペンション、二輪駆動|リアエンジン・リアドライブ(RR)形式の組み合わせを着目されて「農道のポルシェ」などと冗談混じりに評されることもあった(特に660cc化後は、ポルシェ・911に似た排気音をたてる)。しかし、スズキ・エブリィ/スズキ・キャリィ|キャリィ、ダイハツ・アトレー/ダイハツ・ハイゼット|ハイゼット等は後にセダン系と共通のインタークーラーターボチャージャー|ターボエンジンに移行したのに対し、サンバーはエンジンルームのスペース不足でインタークーラーの搭載ができず、水をあけられている(2007年現在)。
スバルの軽トラ、軽キャブオーバーバンということもあり、「安全性」、「走り」、「快適性」に独自性が見られる。普通乗用車でも採用例の少なかった、エアバッグの2センサー化や、昔から変わらないレイアウト、全車前輪ベンチレーテッド・ディスクブレーキ、4輪独立懸架、4気筒エンジンなど、ライバルに対して多くの相違が見られるが、4気筒エンジンと、機械式スーパーチャージャーのフリクションの大きさが引き起こす、燃料消費の多さは、不利な点として認知されている。
2008年現在、スバルで使用されている最も古い商標であり、軽自動車の商標としてもダイハツ・ハイゼット(10代47年)に次いで2番目の長寿車種(6代46年)である(国産自動車全体でも7番目に長寿)。* エンジンメンテナンスハッチは荷台上にあり、エンジンのメンテナンスを行うには荷台に乗っているものを降ろしてからでないと事実上不可能なため、常時荷物を積んだままとか、荷台になにか設営するという使い方をするユーザーは注意が必要である。歴史
初代(1961年〜1966年)
初代モデルはスバル360の開発者でもある富士重工業の百瀬晋六をチーフエンジニアとして、1961年に開発された。軽トラックとしては早い時期にキャブオーバーレイアウトを採用したモデルである。シャーシは一般的な梯子形フレームを用いているが、ドライブトレーンやサスペンションレイアウトは既存のスバル360の基本構成を流用し、リアエンジン方式、四輪独立懸架であった。デザインはバンパーからドア見切り線そしてホイールハウスに至るナックルラインが特徴で、その出っ張り具合から通称「クチビルサンバー」と呼ばれる。当初は低床2方開のみだったが、すぐに3ドアのライトバン、さらに二段広床式荷台(エンジンフードと面一のパネルをキャビン背後まで張り、高床3方開にした仕様。もともとの荷台部分は鍵付ロッカーとなる)など、バリエーションを広げる。日本車には珍しく、バックギアの位置が1速の横(左斜め上)にある。バックギアに入れ込む操作は独特のものがあり、初心者は練習する必要がある(不慣れな者が運転すると駐車場に入れることができなくなる)。なお、550cc化後の車両(4WDを除く)では他の日本車同様、バックギアの位置は4速の右になっている。リヤエンジンに低床2方開と、応用車種としてのワンボックスバンという展開は、似たようなレイアウトのフォルクスワーゲンタイプIIや競合車種であるくろがねベビーを意識していたのは明らかだ。1966年にはやはりサンバーとまったく同じレイアウトのマツダ・ボンゴが登場することになる。 2代目(1966年〜1973年)
1966年登場。通称「ニューサンバー」。初代よりもすっきりとしたフロントマスクを採用し、デザインが洗練されている。オプションで前進6段・後進2段のオーバートップ付を選ぶこともできた。1968年には3段+オーバートップ付に変更される。1970年にはダミーグリルが装着され、エンジンもスバル・R-2|R-2用のリードバルブ付2サイクルに変更される。このモデルは通称「ババーンサンバー」と呼ばれる。ダッシュボード (自動車)|インパネもR-2から流用されたフルパッドのものになり、安全性と見栄えが向上した。フロントドアが「スーサイドドア」から、通常の前蝶番|ヒンジ・後ろ開きになったのもこのモデルから。さらに1972年に再度マイナーチェンジを受け、ダミーグリルが大型化。このモデルは通称「すとろんぐサンバー」と呼ばれるが、後期型R-2同様、趣味の悪いデザインに変貌したために人気が一気に落ちた。
Image:Subaru Samber 006.JPG|バン
Image:Subaru Samber 004.JPG|トラック(左ハンドル)
Image:Subaru Samber 008.JPG|トラック(給油口側)
画像:MHV Subaru Bus 01.jpg|ダミーグリル付き
写真は海外向け
3代目(1973年〜1982年)
1973年2月登場。宣伝コピーから「剛力サンバー」という通称で呼ばれる。初代以来の空冷エンジンから、前年にデビューしたスバル・レックス|レックスに搭載していた水冷エンジンに換装される。その中でライトバンシリーズの最上級モデル、「カスタムL」には電動式ウインドーウォッシャーが初めて採用された。同年10月の改良ではバックミラーがメッキタイプから樹脂でカバーされたタイプに変更。1974年末には現在の黄色いナンバープレートに対応した改良を実施。同時に車幅灯がウインカーと同色となった。さらに1976年2月、長らく続いた2サイクルエンジンを捨て、水冷4サイクル2気筒SOHCエンジンに換装される。同年5月、スバルにとって550cc規格は急だったため、360cc用のボディにバンパーのみ延長させて500ccエンジンに積み替え、新たに「サンバー5」として生まれ変わった。1977年、完全に新規格車体幅を拡大して550ccとなる。1980年には、より駆動力に優れた四輪駆動モデルが軽トラックおよび軽キャブバンとして初めて設定され、日常的に悪路や急勾配での走行を強いられる農業従事者から特に高い評価を受けた。以後競合他社も追随し、軽トラックや軽キャブバンにおける四輪駆動方式は2000年代の今日では常識化している。 4代目(1982年〜1990年)
1982年9月登場。ワンボックスタイプが「サンバートライ」となる。4輪独立懸架というサスペンションはこれまでどおりだがこの4代目からは4WD車のフロントサスペンションがこれまでのセミトレーリング式からマクファーソン・ストラット式(2WD車はセミトレーリングアーム式を継続)に変更された。タイヤは2WD全車が10インチ、4WD全車は12インチ(ただしブレーキは全車4輪ドラム)を採用する。軽トラックの4WDには超低速ギアのELが設定された。CM曲は、小林亜星作曲・ザ・ベンチャーズ演奏の「RIDE ON TRY」だった。1987年のマイナーチェンジでは「サンバートライ」からハイルーフ下級モデル及び標準ルーフ車が「サンバーバン」として分離。スバルは4代目サンバーではワンボックスタイプ全てに「サンバートライ」の名を冠していたが、ここからは他社同様、レクリエーショナル・ビークル|RV志向のサンバートライと、純商用のサンバーバンという構成になる。また、トライの廉価版(RR駆動のFX)にはオートクラッチが用意されていた。当時ワンボックス軽自動車で2ペダル仕様はサンバーのみだったため、貴重な存在だったが、ほとんど市場に出回ることがなかった。「サンバートライ」上位モデルに3バルブエンジン車(「サンバートラック」の上位モデルも)が登場。同時にフリーランニングクラッチ型フルタイム4WDが追加された。これに伴い4WD車は全てフロントブレーキがこれまでの2リーディング・ドラム式からベンチレーテッド・ディスク式(当時、軽トラおよび軽キャブバンとしては初搭載)に変更。なお、レックスに搭載されたEN05型4気筒SOHCエンジンの設定はなかった。また、4代目をベースに1000cc3気筒SOHCエンジンを搭載したスバル・ドミンゴ|ドミンゴが1983年に派生している。 5代目(1990年〜1998年)
1990年登場。新規格で660ccとなる。サンバートライの上位グレードとして「ディアス」が登場したが、後にサンバートライに替わる正式名称として「サンバーディアス」となる。CMキャラクターは山田邦子。エンジンはレックス〜スバル・ヴィヴィオ|ヴィヴィオと同じ4気筒の「EN07型」であるが、スーパーチャージャー車はインタークーラーを省略し、55psに落ち着いた。フロントの足回りは、4WD、2WDとも、ブレーキは2WD車も含め、ディスクブレーキ|ベンチレーテッドディスク、サスペンションはストラット式サスペンション|マクファーソンストラットに統一された。ATはECVTが採用され、フルタイム4WDはビスカスカップリング型になった。また、1994年にスバル・ドミンゴ|ドミンゴが同様のボディにフルモデルチェンジ。前後バンパーを大型化し、エンジンを1200ccの3気筒SOHC9バルブに変更、乗車定員も7名となったが、成り立ちは、ほぼサンバーそのものである。1995年10月のマイナーチェンジ以降、トラックの荷台が競合車種であるハイゼットと共通品(相互利用不可)に変更となった。また、バンのロールーフ仕様がカタログ落ちしている。同時にECVTも廃止され、燃費性能では不利になるものの、コンベンショナル、且つ信頼性、耐久性に優れた3速オートマチックトランスミッション|ATへ変更された。46psのEMPiエンジンも追加。乗用ワゴンのディアスシリーズには、1990年代の軽自動車におけるクラシックカー風デザインブームのさきがけとなった、「ディアスクラッシック」が設定されている。そもそもは長崎県のテーマパーク「ハウステンボス」向けに製作された特別仕様車であったが、1993年の東京モーターショーで展示され、市販化を望む声が多かったことから設定されたモデルである。そのコンセプトを援用したスバル・ヴィヴィオ|ヴィヴィオビストロがヒットした事により、他社からも多種のレトロ風モデルが発売されることとなった。このクラシック仕様は、のちにサンバートラックにも展開された。 6代目(1999年〜)
1999年登場。1998年度の軽自動車規格変更によって、ボディサイズが拡大した。トラック、バン、ディアス(4ナンバー)、ディアスクラシック(5ナンバー)が登場した。ディアスクラシックは3ATのみのラインナップで登場している。エンブレムは当時の他のスバル車同様に専用のエンブレムが装着された。スーパーチャージャー車が58psに向上。2001年8月 マイナーチェンジ。フロントターンシグナルをクリアーに変更、NAエンジンを48psに向上。2002年マイナーチェンジ。フロントマスクのデザインを変更し、六連星エンブレムを再び装着した。ディアスクラシックが消滅し、ディアスシリーズが4ナンバーから5ナンバーへ変更された。2005年まで筆頭株主だったゼネラルモータースの方針により、スズキ・エブリィ/スズキ・キャリィ|キャリィのOEMとなる事が濃厚であった